フルーティーな酸味と香り。赤ワインを思わせる芳醇さ。
フルーティーさは抜群。ピーチやストロベリーを思い起こさせる酸味と香り。熟成はしてるけど明るい印象の果実味。しかしこの赤ワインのような芳醇さはなんなんだろう?焙煎した植物の種から抽出されたとは思えません。
初めて飲む方はコーヒーの概念が変わるかもしれません。おいしいです。個性的ではありますが酸味は穏やかでマイルド。飲みやすいのでどなたにでもお勧めできます。
コーヒーの世界にはまり込んだきっかけがイルガチェフというのはもはや定番。スペシャルティコーヒーの代名詞です。
※おすすめのハイロースト(やや浅煎り)の感想です。

生豆資料
品名:エチオピア イルガチェフェG1 コンガ アメデラロ ナチュラル
地域:エチオピア中南部、南部諸民族州、ゲディオ地方、コンガ地区
生産者:零細農家
標高:1750-2300m
収穫:11月-2月
降水量:1400-1800mm
土壌:肥沃な粘土質の赤土
精製:ナチュラル
この豆が育った場所──エチオピア
人類とコーヒーの起源。
エチオピアは世界でも最も古い歴史を持つ国の一つ。さらにどこの国の植民地にならなかった稀有な国でもあり、そこには長く続く独自の文化が息づき、コーヒーもそのひとつ。アフリカナンバーワンの生産量、かつコーヒーの原種がいまも残り、コーヒーセレモニーを代表とするコーヒー文化もまた独特だ。
生産量はアフリカでダントツの1位。隣国イエメンと並び、コーヒーの生まれた土地としても名高い。かの地の伝説的な羊使いカルディがコーヒーの苗木を発見したという説はあまりにも有名。イエメンのモカ港から、それらが世界中に輸出されたことから、エチオピアで採れる豆のことは今もモカと呼ばれる。
大きいほど立派な豆とされる一般的な常識はここエチオピアにはない。その豆は小さくとも、その独特のフレーバーが高く評価される。そしてここはコーヒーの生まれた地。これが本来のコーヒーの姿だろう。特に名産地シダモの中のイルガチェフというエリアで採れる、そのコーヒーは独特の香りから人気を博し、ここ数年のスペシャルティコーヒーのブームの火付け役ともなっている。
同じくスペシャルティコーヒーを代表する品種、パナマのエスメラルダ農園で復活を遂げたゲイシャ種は、元々はエチオピアにあったゲシャ村の品種を復活させたもの。そのゲシャ村にもゲイシャが採れる。コーヒーの故郷でもあり最先端。最も目が離せない産地の一つである。


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