メルード(蜂蜜)の名に納得。どことなく暗くも奥深い香り。
甘いです。名の通りの甘さは言うまでもありません。ただそれ以上に甘さの後にやってくる香りが特徴的。華やかで明るいという感じではなく、瞑想を誘うようなどことなく暗くも奥深い香りが気持ちを落ち着かせてくれます。ちょっとお寺にいるような感覚になってしまいました。線香っぽいって訳じゃないですよ。香木的?これはちょっと一般的なコーヒー像とは違った方向の癒しの香りかもしれません。
以前当店で扱っていたコーヒー豆もそうなのですが、ドミニカの豆はとにかく焙煎時の香りが違います。終始甘い香り。ほとんどの豆が焙煎中多少なり脂っこい匂いが混ざってくるのと比べると歴然です。コーヒーになってもその特徴ははっきり。メルード(蜂蜜)の名に納得していただけると思います。
※おすすめのハイロースト(やや浅煎り)の感想です。

生豆資料
生産地:ドミニカ南西部 中央山脈 ポロ自治体 パラオナ パオルコ山脈
生産者:セサル・ロス
農園名:リリオス・ランザ・ヨランダ・ラマミ農園
標高:1100~1350m
樹種:ティピカ種
グレード:バラオナ ナチュラル
収穫期:9月~2月、11月~5月(船積み期)
この豆が育った場所──ドミニカ
カリブ海のプリンセサ。華やかな珈琲島。
ドミニカ共和国は、コロンブスが発見したエスパニョール島を隣国ハイチと分ける国、ここがスペインの最初の拠点となり、他の中南米を征服する拠点ともなった。今ではまるでアメリカのメジャーリーグの下部組織のようなイメージだが、街並みにはスペインの影響が残る。
隣国のハイチよりは随分豊かで、治安も中米では随分と良い、マシな方である。鉱物資源やカリブ海のビーチをはじめ観光資源にも恵まれ、GDPもそこそこ。しかしより上を目指してアメリカやプエルトリコに出稼ぎに行く人も多い。その出稼ぎ先からの送金で購入した車で、昨今は都市部の渋滞が多く、街は賑わいと活気があるようだ。
コーヒーの歴史は18世紀から。アラビカ種のティピカの苗木が移植されドミニカでのコーヒー栽培が開始されたと言われている。カリビアンモカ、プリンセサ等の銘柄が有名。2000メートル近い標高の山もあり栽培には向いている。同じカリブ海に浮かぶ島、ジャマイカの馬鹿高いコーヒーよりドミニカの方がずっと良い、そんな声もコーヒー通からあがる。

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メルード(蜂蜜)の名に納得。飲みやすくも、一風変わった味わいを楽しみたい方におすすめなコーヒーです。

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